いつもありがとうございます。
職場の衛生環境、健康管理には日常及び安全パトロールの際などに十二分に注意して
いただいていることと思います。その結果、近年当社では労働を原因とする大きな疾病の
発生はない状況が続いています。
しかし、14年程前には熱中症で重い症状になった方がいらっしゃいました。
長い間入院をされ、結局労災の障害等級の認定を受けられました。それ以降は熱中症で
重症になられた方はいませんが、毎年のように発生はしています。年々気温が上がり、
以前と比べて春と秋を感じる時期が少なくなってきており、8月には気温35度を超える日が続き、
過酷な労働環境となっております。地域によっては9月でも35度を超えるところもあります。
さまざまな対策を行っていただいている結果、大きな事態の発生が抑えられているのだと思います。
10月に入り暑さは和らいできていますが、まだまだ油断することなく対策の継続をお願いします。
本年7月には「石綿障害予防規則」等が改正され、今後は解体・改修作業を行う建築物における
石綿等の使用の有無についての事前調査を講習終了者により行うことが義務づけられるなど、
解体工事における石綿の飛散・ばく露防止対策の徹底が強く求められるようになります。
また、労働者のメンタルヘルス対策が一層その必要性を増しており、建設現場において
「建災防方式健康KYと無記名ストレスチェック」の実施も建災防より推奨されています。
以上のことも含め、熱中症以外の労働衛生管理についても引き続き十分注意していただきますように
お願いします。
春先からは新型コロナウイルス感染防止のための対策も行っていただいており、その結果、当社
作業所・職場からは感染判明者は出ていません。緊急事態宣言が発出されている頃は、
新型コロナウイルスが唯一絶対のリスクのように日本人全員が自粛を行い、一応の収束を見ました。
短期集中的な闘いとして、それはそれで大きな誤りはなく妥当であったと思います。
その後、強い自粛を行うことで出てくる他のさまざまなリスクやマイナス面を考慮し、
新型コロナウイルス感染リスクとのバランスをとりながら社会経済活動を再開しているところです。
ワクチン開発や治療薬を含む治療方法の確立までは所定の防止対策を継続しながらの手探りの活動が
続くのではないかと思います。手洗い消毒、咳・会話エチケットなどの基本的な感染防止対策がこれを
機会に習慣化されれば、インフルエンザを含めた感染症対策として今後も有効なものになると思います。
令和2年度全国労働衛生週間のスローガンは「みなおして 職場の環境 からだの健康」です。
法令規則に定められていることを実行することは当然のこととして、創意工夫を行い一層
職場環境・作業環境改善や健康維持増進に取り組んでいただきますようにお願い致します。
また、個人においてもさらに自己の健康管理に取り組んでいただくように併せてお願い
致します。
令和2年10月1日
株式会社松田組
代表取締役社長 松田 隆